タバコ会社は、喫煙を個人的趣味・嗜好の問題と弁明していますが、喫煙は「喫煙病(依存症+喫煙関連疾患)」という全身疾患であり、喫煙者は「患者」という認識がなされている。(日本口腔衛生学会,日本口腔外科学会,日本公衆衛生学会,日本呼吸器学会,日本産科婦人科学会,日本循環器学会,日本小児科学会,日本心臓病学会,日本肺癌学会の9学会による)。喫煙の人体への健康影響に関しては、世界保健機関を含む幅広い機関において多数の研究がなされ、膨大なデータが蓄積されています。近年は受動喫煙と喫煙リスクに対する研究活動も活発に行われています。
ニコチンには高度の依存性があるため、タバコが健康に悪いと知っていても、多くの喫煙者はなかなか禁煙ができないようです。動物実験などのデータから、ニコチンは明らかな依存性を持つことが知られています。ニコチンは、神経伝達物質であるアセチルコリンに分子構造が類似し、ニコチン性アセチルコリン受容体(レセプターとも)に作用することで、中枢神経のドパミン神経系、特に脳内報酬系を活性化します。そのため、摂取後に一時的に心地よい感覚や覚醒作用を得られます。このような報酬系を介した薬理作用は、覚醒剤など依存性を有する他の薬物との共通点といえます。
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