・歯科疾患
喫煙者には、歯周病を発症する割合が高く、歯の喪失本数も多いということが統計的に示されています。これは、タバコが歯肉の血管を収縮させることや、歯肉の炎症後の血管新生を遅らせること、そして炎症自体を起こしにくくさせることなどによると考えられています。海外のたばこの容器には、進行した歯周病の写真と「タバコは歯周病を起こす」というメッセージが表示されている場合もあります。
歯周病は、口腔のみならず全身の動脈硬化を促進し、心筋梗塞や早産のリスクを高めることが知られており、喫煙による動脈硬化のリスクを相乗的に高める可能性があるとされます。
・精神・脳・神経疾患
認知症:
喫煙によって脳血管性痴呆やアルツハイマー病が増加することが示されています。また、認知症ではない高齢者17,610人を対象とした調査において、喫煙者の方が認知機能低下のペースが速いことも示されています。一方、日本のアルツハイマー患者を対象とした研究では、アルツハイマー患者に非喫煙者が多いと言う報告もあり、オランダにおける研究では危険因子となる遺伝子型をもつ場合は喫煙がアルツハイマーの危険因子となるが、そうでない場合は危険因子と見なされないという報告もある。
パーキンソン病 :
性別・年齢に関わらず、ニコチンがパーキンソン病の防御因子になるとの説が報告されていますが、喫煙自体は脳血流を低下させるため、パーキンソン病を含む神経疾患の危険因子とされています。
睡眠障害:
ニコチンは覚醒作用を持つため、就寝前の喫煙は睡眠障害をきたす可能性があります。
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