シェイクスピアのタバコ―紫煙とイギリス・ルネサンス (TASC双書)青木 芳夫
山愛書院 刊
発売日 2006-01
シェイクスピアとイギリスの商業革命 2006-10-21
面白い本である。本書に依ると、シェイクスピアの作品には、タバコが全く登場しないのだそうである。シェイクスピアが生きた時代は、イギリスにタバコが流入し、タバコが爆発的に流行した時代であったにも関わらず、である。その理由を、著者は、ジェイムス1世の『タバコ排撃論』に求めて居る。卓抜な視点である。しかし、この本の面白さは、「シェイクスピアの作品に何故タバコが登場しないか?」に留まるものではない。むしろ、シェイクスピアの時代のイギリス社会を「タバコ」と言ふ視点から見つめる事で、当時のイギリス社会で進行して居た商業革命をより深く知る事が出来ると言ふ点が、この本の面白さである。「商業革命」とは、シェイクスピアが生きた16世紀後半から17世紀始めにかけて、それまでヨーロッパには無かったタバコや砂糖をはじめとする、非ヨーロッパ世界の文物が、イギリス社会に大量に流入し、紅茶に砂糖を入れて飲むと言った、今日、我々がイギリスのライフスタイルと見なす物の多くが、イギリス社会で広がった社会変化を指す。この「商業革命」こそは、後の産業革命の母でありながら、その意義が必ずしも認識されて居ないが、本書のテーマであるタバコは、まさに、この商業革命の重要な要素であった。その事を、シェイクスピアの作品を通じて語る本書の視点は秀逸であり、読む者に知的興奮を与えずに居ない。??本書を、イギリスの商業革命に関する、角川榮・川北実・編『路地裏の大英帝国??イギリス都市生活史』(平凡社)と併せて読まれる事をお薦めする。この本を読むのが、10倍面白く成る筈である。
(西岡昌紀・内科医)
読むほどにこの世界に対する新しくて正しい理解が得られることは間違いないことでしょう。
まだ読まれていないなら、この機会に是非ともお読みください。
ここまでシェイクスピアのタバコ―紫煙とイギリス・ルネサンス (TASC双書) を強くオススメできるのには理由があります。
それは、私自身がそうだったように、あなたにも優しくこの新しい世界へと導いてくれるからです。
このシェイクスピアのタバコ―紫煙とイギリス・ルネサンス (TASC双書) のレビューをお読みください。
私だけがオススメしているのではないということが分かりますから。
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